NEWS

PEOPLE 「THE Dallas」
UPDATE : 2019.04.10








STUDIOUSが今注目するアップカミングブランドをPICK UPする本コーナー。 今回はその素材感やディテールへの緻密なこだわりがファッション感度の高い人々からの支持を得ているブランドTHE Dallas(ザ ダラス)を特集。 デザイナー・田中文江氏の考えるTHE Dallasのモノ作りや今シーズンのコレクションに対する想いをインタビューした。


コレクションは過ごし方で“自分らしさ”が最も表れる場所・ホテルで。



まず、今シーズン(19SSコレクション)のコレクションテーマを教えてください。

「今シーズンは“I am”・・・“私は私”をテーマにコレクションを展開しています。 人それぞれ、当たり前だけど個性があって、私はわたし。あなたはあなた。皆それぞれが自分の個性に沿った、着たい服を自由に着るという意味を込めて設定しました。」


今回はホテルでインスタレーション形式のコレクションを発表していましたが、発表場所にはどういった意味を込めていたのでしょうか?

「ホテルって、実はかなり宿泊者のパーソナルな部分が短い間で出やすい場所だと思っていて。 実はホテルの部屋の中って、かなり自由な場所で、自由奔放な人はそこらへんに服を脱ぎっぱなしで荷物は広げっぱなしだったりするし、逆に几帳面な人はきっちり脱いだ服はハンガーにかけて、荷物は常にきれいにまとめておくし。その人自身が知らず知らずのうちに出ているんですよね。 なので、今回は場所をホテルに設定しました。 ただ、そこで考えたのが、あまりにもホテル自体の内装やイメージが作られすぎている場所だと見る人のコレクションに対するイメージが『ああいう感じね』と安直に捉えられがち。 だから、今回は渋谷にあるマスタードホテルを選びました。真っ白な、無機質な場所で、自分たちがイメージする人物像を自由に演出しやすいかなと思って。」




インスタレーションでは3つの部屋が登場しましたが、それぞれの部屋のイメージする人物像は?

「まず1つめは“ガーリーでキャッチ―なものが好きな女の子の部屋”をイメージしました。 その部屋にいるモデルはレース使いを多用した服や、白い布をたっぷりつかった服を着て、ガーリーな印象で。 2つめは“マニッシュなキャリアウーマン”をイメージ。 彼女は几帳面で大人な雰囲気を想像しました。無機質でソリッドなデザインや、グレーやベージュの色使いをして、クールで知的な印象になるようにしています。 もう一つは“コラボレーションの部屋”。 こちらは今回コラボをした『ジュラシック・パーク』から、恐竜のオブジェや恐竜の絵が描かれたキャンバスを置いています。イメージとしては画家の女の子が泊っている・・・といった感じです。」


『何でこの仕様のアイテムが現代まで残ったのか?』『人々はどこに魅力を感じたのか?』そういう観点で見ると古着からは学ぶことが多い。



今回もディテールや素材にこだわりを感じるアイテムが多かったのですが、デザインのインスピレーション源はどこからくるのですか?

「古着が好きなので、そこから着想を得ることが多いですね。 古着って、よくよく考えると当たり前の事ですが、人々が魅力を感じて今の時代まで残ってきたものなんですよ。 人が“好き”って思ったものをまた別の人が受け継いで、それをまたいいな、と感じる人がいればまた受け継がれて。もしかすると途中で捨てられるかもしれないし、きっとその可能性の方が高い。 まあまあの確率でふるいにかけられて、それでも残ってきたものだから、そのデザインのディテールや仕様に魅力を感じる人が多いということ。それってすごく参考になる部分が多いと思うんです。単純に可愛い、とかだけではなく、『何でこの仕様が残ったのか?』『どんな部分が人に受け継がれたのか?』そんな観点で見る様にしています。」




田中さんはプライベートでもヴィンテージのアイテムをよく着ていますが、どういったお店で買われることが多いのでしょうか。

「自分が買い物に行くときは、実は有名なヴィンテージショップとか、古着屋さんばかりに行くという訳ではなくて。むしろそこらへんにある古着屋さんにふらっと行ってみて、その中から“これ!”という物を見つけるのが面白くて好きなんです。 買うのもブランド問わず、いいと思ったら買いますね。」


THE Dallasでは毎シーズン発表されるアクセサリーも人気ですが、アクセサリーのデザインは独立して考えられているのでしょうか。それとも、アクセサリーもコレクションテーマに沿って作られているのでしょうか。

「アクセサリーのデザインはアパレルとは別のアタマで考えています。 ただ、シーズンテーマと全く異なった軸という訳ではありません。コレクションのアイテムとスタイリングの相性がいいデザインを出すようにしています。 例えば今回だったら、PVCを使用したクリアのイヤリングは“ガーリーな女の子の部屋”のスタイリングに合わせていて。 この部屋に泊まる女の子はきっと、レザーのアクセサリーは着けないだろうなと思ったんです。それよりは、もっとキャッチ―なアイテムが好きだろうと。」




数シーズン続けてで出しているリーフモチーフのイヤリングは、THE Dallasのシグネチャー的デザインだと思うのですが、こちらはどういったものから着想を得たのでしょうか。

「リーフモチーフはもう、ブランドの中でも定番的な立ち位置ですね。 デザインに関しては、THE Dallasって花みたいに可愛いイメージでもないし、円形とか、四角形とか幾何学的なポップなイメージでもないし・・・という事で、その中間としてリーフモチーフがブランドには合うんじゃないかと思って。 葉っぱってミステリアスなイメージで、枯れたときにも存在感があるし、それってレザーの経年による変化ともリンクするのではないかと考えたんです。 私自身ヌメ革が好きで、今シーズンもヌメ革を使用したモチーフはたくさんあるんですが、着ける人のライフスタイルによって色の変化の仕方が違うのが面白いんです。例えば、活動的で汗っかきな人だと色の変化も早くなるし、逆に几帳面な人や、あまり外出しない人とか、保管もすごく丁寧な人だと色も変わりにくくなるだろうし。 人の性格が表れるのって面白いですよね。使用していくうちに出た色って、その人の名前を書いているみたいで、とても魅力を感じます。 あと、リーフモチーフのアイテムは毎シーズンデザインをちょっとずつアップデートしていて、前シーズンのものと合わせてスタイリングすることも出来る様になっています。お手持ちのアイテムと組み合わせることで自由な着こなしが楽しめるアイテムとして展開していますね。」


今回、STUDIOUSの別注でリリースしているリーフイヤリングと組み合わせるとしたら、オススメの組み合わせ方を教えてください。

「今回の別注のイヤリングはそもそも左右アシンメトリーのモチーフだし、これまでにリリースしているどのアイテムとも相性がいいと思います。片耳だけつけるのもアリかと。 また、ヌメ革を使用した別のイヤリングと組み合わせてもよさそうだし、まさにオールマイティだと思っています。」




いままでお世話になった方々、商品を購入してくれたお客様、すべての人にブランドとしての感謝を伝えたい



コレクション形式での発表をスタートしてから2シーズンが経ちますが、今後のブランドの展望を教えてください。

「今までブランドを支えてくれた周りの方々には感謝の気持ちしかないですね。 少量から縫製してくれた工場さんや買い付けてくださったショップさん、もちろん商品を手に取ってくださったお客様、すべての方に感謝をしたい、そんな気持ちでショーやインスタレーションを利用した発表を始めました。 コレクション形式で発表することで、ブランドを支えてくれたお客様やお取引先様に、皆さんのおかげでブランドとしてこんなに成長したということを伝えたくて。 今後は日本だけではなく、海外の展開もスタートして、よりブランドを広げていきたいです。人は飽きてしまう生き物だから、現状に満足せず、ステップアップしていかなくてはいけないと思う。 ただ、一番大事なのは購入してくださっているお客様をハッピーにさせること。それだけはブランドとして、絶対に忘れてはいけないことだと思います。 ブランドとして、自分がしていることが正しいかどうかの判断基準はお客様がハッピーになっているかどうかだと思っていて。もしそれが、ファッション以外の事も複合的にすることならそうするべきだと考えています。 お客様を飽きさせずにワクワクさせる、まだ誰もやっていない様なことをしていきたいですね。 お世話になった方々には『自分たちが育てたブランドがこんなに大きくなった』と感じてもらいたいです。」




4/12FRIからSTUDIOUS WOMENS 新宿にてPOPUPSTOREを開催いたします。 詳細はこちら


THE Dallas INSTAGRAM : @the_dallas_lab


BACK TO ARCHIVES