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PEOPLE 「Uhr」
UPDATE : 2019.02.20


前シーズンよりSTUDIOUSで取り扱いをスタートしたブランドUhr(ウーア)。 デザイナーである濱中 鮎子氏は大手セレクトショップでショップスタッフ・プレス・ブランドディレクターと経験を積み、そのファッションへの審美眼にファンも多い。 そんな同氏のブランドへの想いや、今シーズンのコレクションへのこだわりに迫る。


仕事に打ち込んだ20代から自分の生活をコントロールする生き方へ



まず、現在に至るまでの経歴を教えてください。濱中さんは学生時代の就職活動もアパレル業界を元々志望していたのでしょうか?


「アパレル業界に行きたいというのは正直無く、学生時代の就活も全く別の業界を受けていました。 でも、自分がストッキングを穿いて、スーツを着て働いているという想像は出来なくて。 そんな中、前職の大手セレクトショップの会社を受けることになり、内定を頂いて、『好きを仕事にしてみるのはどうだろう』と思って、アパレル業界に飛び込みました。」



新卒入社後は店頭スタッフとしての勤務ですか?


「はい。原宿店での勤務です。 当時、DCブランドブームもあって、原宿界隈はすごく盛り上がっていて、そんな中で働けたのは非常に良い経験だったと思います。 近くにプレスルームがあったので、そこに出入りする機会も徐々に増えて。次第に、プレスの仕事に興味を持つ様になりました。 そして、プレスとして働くことになったのですが、ショップでの働き方とは全く違う大変さがありました。わからないことだらけで、毎日学びの日々でしたね。」




ブランドディレクターとしての活動に至るきっかけは?


「プレスの仕事を始めて5~6年くらい経って、ちょうど慣れてきたかな、という頃に突然声をかけて頂いて。 しかも、ディレクターというポジションも当時は今ほど浸透していなくて、どこから手をつけていいのかわからない、手探りの状態でした。 そんな中でもありがたかったのはチームのメンバーのサポート。 モノづくりの経験が無かった自分を支えてくれるチームがあったからこそ頑張れたことも多くありました。 自分はプレスとして培ったノウハウを活かして、外に向かってどうブランドをPRするのか、どういう出し方でモノを売っていくのかを日々考えていましたね。」



長く勤めた前職から、独立をするきっかけとなったのは何でしょうか。


「セレクトショップの中のブランドという事もあり、あくまでもオリジナル商品のデザインはセレクトショップのテーマに沿ったアイテムでなければいけないし、セレクトブランドとのいわば橋渡し役的な、大枠が決まったものでした。 縛られない状態でブランドをやってみたいという気持ちが高まったというのと、結婚などのライフステージの変化も重なって、独立を決意しました。 それこそ入社して数年は職場と家を往復する生活だったんですが、ふと、丁寧に生活するというか・・・自分の生活をコントロールする生き方がしたいな、と考える様になって。」


洋服は自分たちの手からお客様に渡った瞬間にお客様のもの。 着る人が自由に着方を選べるモノづくりを心がけています。



Uhrのブランドコンセプトやテーマがあれば教えてください。


「コンセプトはUhr=ドイツ語で「時」 というブランド名通り、洋服と時間は密な関係。思い出になったり、その服を見てその時のことを思い出したりもする大切なものだと考えています。 時代にとらわれすぎず、流行に流されず、マイペースに服やスタイルを生み出したいという思いがこめられたブランドです。 シーズンテーマはとくに設けていません。 洋服は売り手である自分たちの手を離れて、お客様に渡った瞬間にお客様のものになる。 なので、着る人が自由に着方を選べるモノづくりを心がけています。 例えば、体型や身長をあまり選ばないシルエット。 ただ覆い隠すのではなくて、着る人それぞれの魅力を引き出す様なデザインになる様に気をつけています。 例を挙げると、Uhrの特徴的なディテールとして、綾テープのベルトをあしらったアイテムを多数展開していますが、これはテープを絞って、自分にフィットするシルエットを着る人自身が作り出せる様にする為です。」



Uhrのアイテムは素材使いも表情があって独特だと感じますが、そこにもこだわりが?


「カットソーなどのより肌に近い、肌に触れるアイテムはとくに素材使いはこだわっています。天然素材だったり、肌あたりの良さだったり。 今シーズンのカットソーはネップの表情があって、シンプルだけど1枚で存在感が出る様にしています。 カラーも、SSシーズンのアイテムにしては珍しい、ブラウンや落ち着いたカラーにしています。今シーズンはブラウンや、差し色に加えたパープルが気分ですね。」




今シーズン一押しのアイテムは?


「ボリュームをたっぷりと出した、ワッフル素材のドレスはオススメですね。 前から見るとシンプルだけど、バックスタイルはざっくり開いているのでヌケ感のあるデザイン。 あとは、セットアップスタイルが好きなので、毎シーズン出しているジャケットも一押しです。 サファリジャケットはスカートとセットアップで、これも意外とあまり見かけない組み合わせなのかなと。 メンズライクなジャケットも、ショルダーラインをドロップさせることで、体型を選ばずに、どんな女性でも着やすいデザインにしています。」



今シーズンのアイテムのおすすめの着こなし方を教えてください。


「自由度の高いアイテムばかりなので、基本的には着る人にお任せしていますが、 ぜひ“引き算のスタイル“を楽しんでいただければと思います。 レイヤードではなく、さらっと1枚で着こなして、ご自身のスタイルに馴染ませていただければ嬉しいです。」




洋服をデザインする際やLOOKを作る際のイメージソースはありますか?


「これ!というイメージのインプット方法は特にないのですが、生地を見ていて『これ、Uhrっぽいかも』だとか、素材から思い浮かぶことは多いです。 直感を大事にするタイプなので、その時のひらめきだとか、日常生活で感じる部分だとか。 そういったことに重きを置いています。 LOOK BOOK等のヴィジュアルに関しても、ファーストシーズンからずっと同じフォトグラファーさんにお願いしていて、その方の感性と自分のイメージをすり合わせて仕上げています。」



今シーズンローンチのSTUDIOUSの別注アイテムのポイントを教えてください。


「タイトスカートに関しては、前シーズンで非常に好評を頂いていたので、そのデザインを踏襲し、サイズ感をSTUDIOUS仕様に少しだけコンパクトに仕上げています。 カットソーに関しては、おしゃれ感度が高いSTUDIOUSのお客様だからこそ楽しんで頂きたい、着回しのできるデザインです。 前身頃はシンプルですが、バックスタイルはテープをあしらって、アレンジが効く様に仕上げました。」



東京は一人ひとりがこだわりのスタイルを自由に選択できる環境が整っている唯一の都市


東京のファッションシーンを見ていて、面白いなと感じる部分はありますか? 「前職では海外に出張する機会も多かったのですが、そこで思うのはやっぱり東京は面白い都市だな、ということ。 東京ではファッションやスタイルの出どころが沢山ある。 街から自然発生的にファッションムーブメントが起こって、その中から一人ひとりが自分のこだわりのスタイルを選択することができる。 さらに、それが自由な感性で着られる環境が整っている、唯一の都市じゃないかと思います。」




会社からの独立を経た上で、ファッション業界で活躍を続ける濱中さんにとって、女性がファッション業界でより活躍できる為に必要なことは何だと思いますか?


「アパレル業界は他とくらべて、まだまだ遅れている部分が多い様には感じます。 女性は必ず、ライフプランの中で、キャリアについて選択を迫られてしまう時期がありますよね。例えば、子供を産むとか。 産休・育休などの“制度”だけでなくて、女性が戻りやすい“環境”を作ってあげる、というのが大切だと思いますね。 女性って、『出世をしたい!』という観点でなくて、『チームに貢献したい!』という想いから仕事を頑張る方が多いんじゃないかなと。 なので、女性はチームで動くとなるとすごく強いと思う。それを理解した上での組織づくりが、社会にとっても会社にとっても重要なポイントになると思います。」



最後に、今後のブランドとしての展望を教えてください。


「当分は販路を広げていくというより、お取引先様とじっくり長いお付き合いができる様にしていきたいと考えています。 元々、セレクトショップにいて“仕入れをする側”だった経験があるからこそ、取り扱い先との関係性を深めることの重要性を感じていて。 大げさになってしまうかもしれませんが、お取引先様とは結婚に近い感覚で、長く一緒に成長できる関係性を築けたらと考えています。」



今回STUDIOUS初の別注商品をご用意しました。この機会にぜひご覧くださいませ。

<Uhr>別注クロスバックTシャツ
<Uhr>別注ビッグボタンロングスカート

また、3/8(金)~3/17(日)まで、ポップアップをSTUDIOUS WOMENS 名古屋店で開催しております。
素敵な世界観を体感して下さい。
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Uhr OFFICIAL INSTAGRAM:@uhruhruhr

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