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PEOPLE「ADANS」
UPDATE : 2019.03.15



今回はMYne(マイン)のディレクターを務めた喜覚崚介氏が立ち上げた19SSシーズンからスタートしたニューブランドADANS(アダンス)を特集。 トレンドのエッセンスを取り入れた、最も旬なブランドの裏側と、仕掛人である同士のブランドタートへの思いを掘り下げる。

“きっかけは『若い世代を集めて面白いことがしたい』という想いから。”


まず、喜覚さんの経歴について教えてください。

実は、元々はアパレル関係への就職は考えていませんでした。出身の大学も服飾関係ではなく、一般の大学。そんな中転機になったのが、前職の当時の社長との出会いでした。 自分が大学生のとき、モデルの様なこともしていて、Instagramが流行り始めた時でもあったから、SNSでの活動もありました。そこからInstagramのメッセージが発端となり、関わる様になって。そのまま入社を決めました。」

最初は進むつもりではなかったアパレル業界に入った理由は?

「当時の社長と、話していたのが『若い人たちを集めて、何か面白いことがしたい』ということ。自分自身、アパレル業界ではまだまだ若い部類だと思うし、アパレル業界に若い、面白い才能が加われば、より活性化されると思ったので。入社する頃から、ゆくゆくは自分で洋服のデザインを通してそれができればなと考えていました。ただ、思ったよりもそれが叶ったのが早くて、すごく驚いた。

入社当初の2カ月は店頭でスタッフとして勤務していたんですが、僕が前のめりな性格だからか、『デザインがしたい、ディレクションがしたい』という希望が伝わり、その後はプレスのアシスタント、そしてMYne立ち上げのタイミングでディレクターに就任と、かなり早いスピードで会社内でのポジションが変化していきました。MYneを立ち上げてからは、当初の自分の目的通り、今注目のモデルの積極的な起用や、若いクリエイターに声をかけてイベントを開催していました。」



独立を考えたのはなぜでしょう。

「いずれは独立したいな、とは学生のころから考えていました。 それが、入社して3年で色々な条件が重なって、結果独立この時期に独立になった、というか。基礎を築くために、まず3年はやろうと決めていたのもあったし。 あとは、自身が結婚した、ということも大きいです。ライフステージが変わったことで、仕事としても新たな土俵で勝負をしたいな、と。不思議なことですが、本当に色々な事が重なって、いち会社員でなく、経営者としてスタートするなら『今しかないな』と背中を押してくれた気がして。」

デザインする上で影響を受けた人やものは?また、MYneとはデザインの部分で差別化した部分はありますか。

「デザインというか、自分のファッションスタイルに影響を与えたのは、間違いなく音楽だと思います。幼少の頃から音楽が好きで、ずっとHIP HOP中心に洋楽ばかり聴いている様な子どもでした。その繋がりで、中学でストリートダンス、そして大学でDJを始めて。周りに集まる人のファッションに影響された部分もありますが、やはりベースはHIP HOP。ファッションもゆるいアイテム・着こなしが好き。そこだけはぶれていませんね。MYneもADANSも、ストリートという、ベースの部分は共通するものがあると思います。


ただ、ADANSの場合はMYneに比べて年齢層を上に広げたかったので、色使いやアイテムのシルエットで差をつけています。 色だったら、MYneは原色使いが多かったところを、より落ち着いて、洗練された印象のくすんだカラーにしてみたり、シルエットだったら、大人でも気兼ねなく着られる様に少しだけ細身にしてみたり、ジャケットの丈を短めにして野暮ったくならない様に調整してみたり。 ただ、これだけは意識しているという部分で、やっぱり自分が着たいと思える様な洋服を作りたいという事。自分の年齢も上がった、ライフステージも変わった今だからこそ、大人も着られるアイテムを作りたい。ただ、どこかにトレンド感のある、旬なエッセンスを加える様にしています。」

“世の中やテクノロジーに“踊らされる”のではなく、着る人が自分の価値観で“踊る”ための服を提案したい”


ADANSのブランドコンセプト、またファーストコレクションとなる19SSコレクションのテーマを教えてください。

「”ADANS”というブランドネームは踊るという意味の”DANCE”をもとにした造語で、何かに“踊らされる”のではなく、自らの価値観で判断して、自分たちの意思で“踊る”ための服を提案したいという事がブランドテーマです。ファーストコレクションもそのブランドテーマに沿っていて、現代人が知らず知らずのうちに踊らされているものって何だろう、と考えたときに、真っ先に思い浮かんだのが“テクノロジー”。結婚して、人とのつながりがそれまでより増えたことによって、人と人とのコミュニケーションに対しての考え方が変わったということもテーマ設定に関係していますね。 テクノロジーの発達によって現代人のコミュニケーションの取り方って、かなり薄くなったというか・・・でも、本当はもっとフィジカルな方がいいんじゃないかって。展示会でも一番反響があった、MAPアイコンのグラフィックも、『MAPがいかに現代人を支配しているか。MAPのルート案内に知らず知らずのうちに囚われているんじゃないか』というイメージで作っています。」

今シーズンのアイテムのシルエットや素材のポイントを教えてください。

「1枚でサマになるアイテムを多く展開しています。例えば、Tシャツもトレンド感のあるオーバーサイズながら、丈を削り、野暮ったくならないように配慮しています。 肘はちゃんと隠れる袖丈にして、サイズ感に関してはかなり気を遣っていますね。首元もモックネックで、カジュアルすぎないクリーンな雰囲気に。でも、あくまで根っこのテイストはストリートで。 この絶妙なテイストって、日本だとまだないんじゃないかなと思って。」

今、気になるカルチャーやニュースはありますか?

「一番気になるのが、音楽・・・とりわけ、HIP HOPとファッションの関係の近づき方。 HIP HOPとか、ストリートファッションって、今までトップモードの世界では敬遠されてきた部分。 それが、今やハイブランドもこぞってストリートのテイストを取り入れていて、“モード”として認めているというか・・・その状況が一番面白いですね。 その、モードの世界の流れもあるし、ADANSも世界で売れるブランドにする、というのが目標です。 そして、自分のブランドをプラットフォームにして、もっともっと若くて面白いクリエイターを世の中に広げていきたいですね。」

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