WRAPINKNOT × STUDIOUS
奇跡のニットシリーズ

毎シーズン爆発的人気を誇る奇跡のニットシリーズをWRAPINKNOTのディレクター・梅田大樹氏が徹底解説。 人気の裏側に迫る。

1. 五泉市がニットの名産地と呼ばれる理由
地名の通り、水資源が豊かで、京都の丹後、滋賀の長浜と並び着物の白生地の3大産地として名を馳せてきた五泉市。
第二次大戦の頃、五泉で大火事が起き、当時の織物を営んでいた会社が大きく焼けてしまったことや、和装から洋装にシフトしてきたことにより、 織物から編み物(ニット)へと変化していきました。 新潟、とりわけ五泉は労働意欲の高い女性が多く、女性の頑張りにより、充実した設備を整えることができました。 そして、技術を磨き続けた結果、数十年連続して日本一のニット生産高を誇る地場産業となってきました。

2. ウメダニットのこだわり
ニット、セーターというよりも「洋服」というイメージでモノづくりしているため、パターンや編地、縫製に至るまで 立体的に作れるところが弊社のこだわりであり強みだと思います。これはハンガーづらや、着た時の着心地にもつながる部分ですね。

3. 奇跡のニットシリーズのこだわりポイント
こだわりのポイントはまず糸の選定です。ソフトでスポンディッシュな風合いが特徴の19.5μのバソランウールの梳毛糸(半防縮)を使用しています。また、ミラノリブという組織はニットの中でも伸びにくく硬めにあがる素材ですが、いろんなシーンで着まわせるアイテムにするため、仕上がりが固すぎず柔らかすぎずに上がるよう素材、度目、整理と細かいところを初期に何度も編んでベストなものを選びぬきました。その結果がロングセラーにもつながり、「奇跡」と称していただける品質とコストパフォーマンスにつながっています。
また、初期にここまでこだわって糸を決めれたことでその後も安定して良いモノが生産できるサイクルとなっており、このことこそモノづくりにおけるサステイナブルでもあります。また、シンプルな中にも袖口や裾に編地変化を入れた二段リブを施したり、クルーネックも少し詰まり気味で上品なラインにしたりと細部にこだわったアイテムに仕上げておりますので、そのあたりも是非見ていただけたらと思います。